外国人が多く住む”ワラビスタン”で難民問題を少しだけ考えてみた。

外国人が多く住む”ワラビスタン”で難民問題を少しだけ考えてみた。

 

 

難民問題。

それは逃れてくる人々だけでなく、受け入れる側の問題でもあります。

 

異なる土地の異なる文化の中で暮らしてきた異なる言語を使う人々が家の隣に越してくる。

 

「マナーも食文化も違う」、そんな中で全員が協力して暮らしていく。

 

そんな社会を多文化共生社会と呼びます。

 

この度、私たちは多文化共生の実情を覗くため、クルド人難民が多く住むという埼玉県蕨市に取材に向かいました。

 

 

クルド人ってどんな人?

 

クルド人、という名前にはあまり馴染みがないのではないでしょうか。

ニュースなどで耳にすることはありますが…。

 

私はクルド人と言われてもあまりピンと来ません。

他の中東系とはどう違うのでしょうか。

 

 

クルド人とは

クルド人とは中東に起源を持つ民族集団です。

歴史的背景から自分たちの国がなく、様々な国でナショナルマイノリティとして生きざるを得ない状況にあります。

 

彼らの多くはトルコやシリアで暮らしています。

そして残念ながら、政治的な問題や歴史的な軋轢が原因で迫害を受けてしまっています。

 

 

 

私たちが取材したクルド人難民の住む“ワラビスタン”こと埼玉県蕨市。

そこで彼らはどのように暮らしているのでしょうか。

百聞は一見に如かず、クルドの人々の実際の様子を見に行ってきました。

 

 

 

“ワラビスタン”に行ってみた!

蕨市取材決行日。雨の土曜日、朝九時。

誰も歩いてない(笑)

日本人すらいない。

 

そりゃあ〜〜、よく考えれば歩いているわけもなく…

 

とりあえず街を歩きながら情報を集めることにしました。

 

街の人に話を聞いてみると、

彼らは、日曜や平日の夜に出歩いていることが多いようです。

 

そのため、今回の取材ではあまり街中でクルド人の方と出会うことはできませんでした。

 

 

蕨市を訪れる前は、外国語表記の看板だとか、

彼らの故郷に似た街並みが広がっているんじゃないかと思っていたのですが、

街並みは特に変わったところもありませんでした。

 

街歩きだけじゃ情報を得られそうにないので、どこかお店に入ってみます。

 

トルコ料理店突撃してみた!

クルド人経営者のレストランに入ってみました。

 

 

お店の方は、とても流暢な日本語で迎えてくれました。

 

トルコ出身の方らしく、壁にはトルコの名門サッカーチーム、ガラタサライのユニフォームが。

 

何品か注文してみました。

サービス精神なのか、お水がコップのふちギリギリまで(笑)

 

 

他の料理も器ギリギリでした。

 

 

 

そういう文化なのか、サービス精神なのか。

 

 

クルド人のお客さんが入ってきたのでお話させていただきました。

 

解体業で生計を立てているとのこと。

 

日本には八年間住んでいるらしいのですが、とても日本語がうまく、

すごくフレンドリーな方で、日本語で冗談を言いまくっていました。

 

外国語で冗談が言えるって相当な語学力です。

 

8年で身に着けたとは驚き!

 

 

店員さんもお客さんも私たちに気さくに話しかけてくれたので、

クルド人の方々からは友好的な印象を受けました。

 

 

 

公園のおじいちゃんに聞いて見た!

蕨市に住む日本人の方からもお話を伺おうと思い、

公園のベンチに腰かけていたおじいちゃんに話しかけてみました。

 

おじいちゃんの話によると10年ほど前から外国人が増え始めたそうで、

外国人に対して悪い印象は持っていないようでしたが、

交流は特にはないそうです。

 

取材日は日曜だったので公園内に子どもたちの姿はありませんでしたが、

普段は日本人の子どもたちと外国系の子どもたちが一緒に遊んでいるそうです。

 

子どもにとって肌の色や顔立ちの違いなんて関係ないのかもしれません。

その子たちが大きくなってもそのままだといいなぁ。

若い世代に希望を抱きました。

 

 

あまり多くの人に取材できなかったので多くの収穫は得られませんでしたが、

蕨市の住民の方の生の声が聴ける貴重な機会でした。

 

“ワラビスタン”の多文化共生

やっと今回の蕨市取材のメインテーマに入ります。

 

多くの外国人が住む蕨市。

そこに多文化共生社会は実現されているのでしょうか。

 

公共施設でなら多文化共生の取り組みが見られるのではないかと思い、

クルド人の患者さんも多いという病院にお話を伺いました。

 

「外国人の患者さん向けに何かやっていることはありますか?」

 

と訊いたところ、

 

「そういう取り組みはこちらのほうではやってないですね」

 

とのこと。

 

 

指さしボードや外国語表記の書類などがあると思ったのですが、そういたものはないそうです。

 

多文化共生社会のロールモデルを見ることができると思っていたので残念。

でも、そういった類のものが必要ないほど日本語が上手ということもかもしれません。

 

日本人とクルド人が共生している、というよりも、

クルド人が日本の生活になじんでいる、という印象を受けました。

 

 

 

今回の取材ではまだまだ情報が少ないので、後日、もう一度行ってみたいと思います!!

 

それでは、蕨市取材第二弾お楽しみに!!

(文/翔也)

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