バングラディシュ人100人の中に潜り込んできた。

バングラディシュ人100人の中に潜り込んできた。

 

 

先日、日本に住んでいる外国人の方々の生活を取材するために埼玉県を訪れました。

▶︎これから日帰り旅行へ行ってきます。日本人は私だけです。

 

 

現在企画取材をしている日本在住難民取材の活動中にたまたま出会ったバングラディシュ人の方と仲良くなりました。話を聞くとこの地域に生活をしているバングラディシュ人で、茨城県に遊びに行くとのこと。早速、同行したいことを伝えると快く了承してくださいました。

 

翌日7:30。

集合場所に行くと大型観光バスが2台道路に横付けされていました。

そのバスの近くで待っていると続々とバングラディシュ人の方が集まってきました。何人くらいで行くのかとたずねると、

 

 

「100人くらいかな」と。

 

ここで初めて、日本人が私一人であることを知りました。

普段の生活では、あまり自分が感じないマイノリティーになっていました。彼らが発するベンガル語の中に時折混ざる日本語が聞こえます。彼らは母国語だけでなく、日本語でも会話をするようです。イスラム教徒の女性が頭に身につけるヒジャブを目にするたびに、ここにいる私がマイノリティーという存在になっていることを実感します。

彼らのこのイベントは毎年必ず開催しているとのことです。

「日本で暮らしているからこそ、こうして忙しい中でも必ずみんなで集まることを大切にしている」

「みんなで頑張って助け合っていることを忘れなければ、どんなところでも頑張れる」

仲良くなったバングラディシュ人の男性がそう教えてくれました。

 

 

海で大はしゃぎ

 

2時間ほどバスに揺られて目的地に到着しました。

10月中旬なので、とても寒い。

そんな中、彼らは最強でした。

 

大人も子どももみんな海へダッシュ。

綺麗な伝統衣装を身につけている方もダッシュ。

子どもは半裸でダッシュ。

こんなに日本ではしゃいでいるイメージはなかったので、驚きました。

 

 

子どもたちだけでなく、大人の人たちも全力で海に飛び込んだりしている姿を見て、

 

「日本人の大人でここまで子どもたちと遊び倒している姿を見たことがないな

「何だか寂しいな」

 

 

ふと、そう思ってしまいました。

もちろん一概には言えませんが。

 

私はこの取材をするまで、日本に住んでいる外国人の方のこういう光景を想像することができませんでした。

 

どこかで偏見があったのだと思うと、実際に自分の目で見にきて良かったと思いました。

 

 

究極の非言語コミュニケーション

 

 

大人たちが20人くらいで地面に線を引いていました。近づき、何をしているのかと思うと、

 

サッカーグラウンドを作っていました笑

 

正直びっくりしました!

その辺に流れ着き落ちている木や、プラスティックの棒を立てて、ゴールを作り、センターラインを引き、難なくサッカーグラウンドの完成です。その場その場で遊びを考える姿勢にとてもワクワクしました。

 

 

既婚者チームか独身者チームで分かれ、独身者チームに混ざりました。

ちゃんとレフリーもいます。

 

 

早くプレーしたくてみんなうずうずしています!

もちろん私も大興奮。

 

 

 

裸足でがむしゃらにボールを蹴り合う。

 

飛び交う言語はベンガル語。

 

何も考えずにひたすら駆ける。

 

スポーツに言葉はいらない。そう改めて確信しました。

育った国や環境は違えど、みんなではしゃぎ倒すことに国境はない。

 

本当に楽しかったです。

 

 

本場のカレーを食す。手で食べるほど美味しい食べ方はない。

 

サッカーをした後、いよいよご飯タイムです。料理人の方が作ったカレーライスのお出ましです。

 

本格派のカレーです。ルーは一切使わずに、スパイスをたくさん混ぜ、味に深みを出していく。

煮込むにつれてスパイシーな香りが漂います。サッカーでたくさん動いたのでお腹もペコペコ。

 

▶︎ビーフカレー。お肉がとにかく柔らかくて角煮のようでした。

 

ご飯もその場で炊きました。

 

料理が着々とできている側で、大人たちがゲームをし始めました。

枕を隣の人に回していき、真ん中にいる人がストップをかけます。

その時に枕を持っていた人がアウトになります。爆弾ゲームみたいなものですね。

 

楽しそうに遊んでいる姿を見て、仲の良さを感じました。

 

仲間の良さという言葉で片付けられない、「 絆 」 のようなものを見ました。

 

▶︎スイカ割りのように目隠しをしてターゲットを叩くゲーム。なかなか当たらないので、大盛り上がりです。

 

 

さて、いよいよできましたカレー!!!

 

 

豆カレー、ビーフカレー、野菜カレーの3種類をいただきました。

 

バングラディシュの方は左手は不浄の手として使わない掟があるので右手を使って食べます。私自身、手でカレーを食べた経験がなかったのでとても新鮮でした。具材を混ぜ、人差し指と中指、親指の三本指でご飯を掴み、親指で押し出して口に入れます。単縦なようでこれがなかなか難しい。口に運ぶまでに指から落ちてしまい、思うように食べられません。少しずつ慣れてきますが、やはり普段箸を使って食事をしているためなかなか要領を得ない感覚を覚えます。

 

まあ、でも、そんなことも関係なしに、ビーフカレーが最高に美味しかったです。笑

 

バングラディシュ人の男性に取材

 

30年ほど前は、外国人である私がいることに、日本人がたくさんいる中で、自分の存在に違和感を覚える瞬間が多くあった。電車に乗る際に、隣の人が座ってくれないとか。

そういう経験をしてきたが、これ自体が別に差別をされているとか、そういう思いはしたことがないし、差別的に日本人が思っているとは思えない。

これは差別ではない。

「あくまで違和感である」と語ってくれた。

「日本人は差別はしない、ただ、私たちが感じるのは日本にいる違和感でしかない」

マイノリティーとして生きるということは、こうした日常の些細な違和感から来る不安を、

払拭しながら生きていくということなのだろうか。

 

 

だからこそ、家族を支えにし、同郷の仲間との繋がりを大切にしているのかもしれない。

文字通り「人」という字を意識することとなった。

 

子どもたちの生活は。

子どもたちは友達通しの関係の中で、外国人とか日本人とかそういう区別的な感覚はない。幼稚園から日本人の子どもが多くいる環境で日々を生活している外国人の子どもたちは、その中に混ざって無邪気に遊んでいる。

この光景が日常。

 

子どもたちを育てて大変だったことは?

 

「私は子どもたちにみんなと付き合いなさいって伝えています」

「お互いに助け合って生きていくことを大切にしてほしいんです」

 

私たちの子どもたちは困ったことがあったら、日本人の子どもたちが助けてくれる。逆に日本人の子どもたちが困った時は、私たちの子どもたちが助ける。

「だから、困ったことはない」

娘さんは大学に在学をしており、

日本の会社で海外部門を任されているこの男性の目には、

子どもたちの未来に可能性と希望を見出している光が指していた気がした。

 

(文/だぐち)

 

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