国家サイドから難民問題を考えてみる。

法務省の方のお話を聞いてきました!

 

前回は、入局管理局での取材や日本の難民申請の現状についてお話ししました。

詳しくはこちら↓

日本は先進国で一番難民認定がされにくい?東京入国管理局に行ってきました。

日本は先進国で一番難民認定がされにくい?東京入国管理局に行ってきました。~続き~

 

今回は、法務省(難民制度を作っている側)の方からお話を聞いてきたので、難民問題を新たな視点から考えていきたいと思います。

 

 

国家から見た難民問題

 

 

お話を聞いて思ったことはたくさんあったのですが、、わかったことは大きく分けて以下の2つです。

(※法務省の一職員から聞いたお話なので、あくまでも以下が全て政府の見解だとは断言できません。)

①日本政府は、外国人を受け入れるかどうかについてとても慎重に考えている。

②日本の難民認定の基準は、曖昧であり複雑であるということ。

 

①について、とにかく言えることは、日本政府は外国人受け入れについてメリットもデメリットもしっかり考えています。

難民認定をする上ではバランス思考がカギを握っていると感じました。

移民を受け入れることによる国のメリット(国益)→経済成長など

移民を受け入れることによる国のリスク→安心、安全をおびやかす可能性がある。など

 

受け入れることによる国益や、危険性の双方をしっかり考えているそうです。まさにバランス思考ですね。慎重に判断することによって、テロなどの脅威を避けているという事実は他の国から称賛されています。

 

 

②は次の項目で説明します。

 

難民認定の基準はAO入試と似ている

 

難民認定の判断基準はあるのか?非常に重要な問題です。

 

お話を聞いて、腑に落ちたのは ‘‘難民認定は入試に例えるとわかりやすい‘‘ ということです。

 

 

日本の難民認定制度は、難民申請されている移民の方ひとりひとりと面接します。色々なバックグラウンドを聞いたうえで国家がこの人を難民として受け入れていいのか?ということ判断します。

 

マークシートのような数値化された判断基準ではないのです。

 

判断の基準は、この人のバックグランドに共感できるかどうか?

 

つまり自分が相手だったら、自国に帰るのがどのくらい危機感、危険性を要しているのか?を考えます。一対一で面接して、どれくらい相手のバックグラウンドに共感できるか?そのうえで判断をします。

 

入試でいうとAO入試のようなものかもしれません。AО入試に明確な判断基準はありません。

 

面接することによって、この人が我が大学にふさわしいかどうか考えて合否を下します。

 

難民認定は、それと非常に似ていると、、

 

人間のバックグラウンドに共感できるか、自分が相手の立場ならどうするかをひとつひとつ考えていく間にも難民申請はどんどん増えていくのは、なんとも言えない複雑な気持ちになりました。

 

共感できるできないは、実際個人の裁量ではあると思います。面接官ひとりひとりの価値観の違いもあるでしょう。基準が曖昧すぎるのは少し問題では?と感じました。

 

そして、ひとつの疑問が浮かびました。

 

こういう判断基準で難民申請をしていることを国民に言わないのか?

 

と思いましたが、国には国の考え方があるのでしょう。深い意図を尋ねる機会はありませんでした。

 

 

入国管理局取材、法務省の見解を聞いて思ったこと~まとめ~

 

難民取材ということで、難民申請中の移民の方と難民制度を動かしている法務省の方、双方のお話を聞いてきました。

 

申請中の移民の方と話したとき、(※1)「なぜ、日本はこんなに難民認定が厳しいのか?」と怒りが沸いてきました。

 

 

しかし、法務省の方のお話を聞いて「なるほど、厳しいなりの理由がある。」と理解してしまう部分もかなりありました。

 

 

双方が納得するような解決策を常に考えていくことが大事である。

 

一方的な見方では、問題解決はできないし物事は見えてこない。

 

今回、このふたつを強く感じました。

 

しっかり問題意識をもって、自分なりに中立に物事を見つつ、今後も見つめることができたらと決意しました。

 

 

 

(文/まや)

 

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